ビクトリアで出会った日系人協会の親切な人々
私は幼稚園児の娘と二人でカナダのビクトリアに旅行したことがあります。ビクトリアはバンクーバーの近くにあるステキな街です。カナダは年金生活者の憧れの街というくらいですから、温暖な気候や治安のよさが想像できると思います。
私たちはビクトリア滞在中の日曜日に地元の小さなツアーに参加しました。集合場所まではタクシーで行き、帰りはそこからタクシーを拾って帰るつもりでした。
1時間半ほどのウオーキング・ツアーが終わり、宿に帰ろうとタクシーを捕まえようとしましたがタクシーが見当たりませんでした。私1人なら宿まで歩いて帰れたでしょうけれど、娘が歩くには遠すぎる距離でした。もたもたしていると頼れる人もいなくなると判断した私は、ツアーの主催者にタクシーを捕まえたいので力を貸してほしいと頼みました。
するとその人は自分の車で私たちを宿まで送ってくれました。私は感謝の言葉を交わして彼と別れました。
その翌日のことです。私たちが朝食を終えて部屋でくつろいでいると、部屋のドアをノックする音が聞こえました。ドアを開けると見知らぬ男の人と女の人が立っていました。その時の男の人は外国人でもこんな格好をするのだと驚くほどの低姿勢でした。ペコペコと頭を下げないのが不思議なほどでした。
面識のない二人は遠慮がちに私たちに話しかけてきました。自分たちはビクトリアの日系人協会の者だということ、昨日のウオーキング・ツアーで宿まで送ってくれた人から私たちのことを聞いたこと、そして都合が合うならばビクトリアの街を案内させてほしいとのことでした。
私たちは2人の好意に甘えて、彼らの車で市内を案内してもらいました。車で移動すると短時間であちこち行けるので本当に便利ですね。半日でビクトリアの行きたい場所をすべて見せてくれましたし、さらに二人が誘ってくれなければ行けない場所にも連れて行ってくれ、最後にはソフトクリームまでおごってもらいました。
こんな親切が世の中にはあるのですね。私が小さな娘を連れていたので出会えた親切だと思いますが、この日は私のラッキー・デーだったのだと思っています。